5月例会は株式会社大阪マルビルの吉本晴彦会長をお招きしての開催となった。
吉本会長は大阪商法のルーツである井原西鶴を師と仰がれ、信者数約5,000人を有する大日本ドケチ教の教祖でいらっしゃるとのことであった。ケチの美徳と普段から実践されておられるドケチ道についてについてさまざまなお話をいただいた。
まず、ドケチ道の教えとしては
(1)ご先祖様に対する感謝の気持ちを持つことによってものを大切にするようになる。
(2)ケチとしぶちんには違いが有り、ケチは出すときにはちゃんと出し決して死に金はしない。反対にしぶちんは全てを出し渋りいわゆる守銭奴であること。
また、これから時代のケチは、例えば自分の体(健康)や時間(自分も他人も)を大切にし、金持ち、物持ちだけではなく「人持ち」にならないといけない。約束の時間を必ず守り、訪問の時にはちょっとした手土産を渡し、相手が見えなくなるまでお見送りをするといったちょっとした心がけでほとんどお金を使わずに人持ちになれるといったご自身が実践されていらっしゃる方法をご披露いただいた。
これらのお話はご自身では「ドケチ」と表現されていらっしゃるがよくよく考えるとビジネスの基本であることに気付かされた。
ドケチの神髄は商売の基本ということをユーモアいっぱいにお話をいただいた本当にためになったご講演であった。