例会報告

【第570回 春の特別大会】

 
日 時:平成17年3月20日(日)
場 所:池坊学園
ゲスト :宮嶋 茂樹氏(報道カメラマン)
     佐藤 正久氏(第七普通科連隊長兼福知山駐屯地司令陸上自衛隊一等陸佐)





イラクサマワ第一次復興業務支援隊長を務められた佐藤正久氏と報道カメラマン・宮嶋茂樹氏とのトークショーを池坊学園で開催。

イラクから半年振りに再会されたお二人ですが、ゴラン高原のPKO活動以来旧知の間柄か、打合せ無しでも終始和やかな雰囲気でトークショーは展開されていきました。

今回は新聞やラジオで一般参加者を募り、定員200名の会場は補助いすを出す満員御礼状態です。
当日はテレビ局や新聞社の取材はもちろん、週刊文春の元編集長・花田紀凱氏(月刊誌WiLL編集長)や参議院議員の福山哲郎氏・松井孝治氏、イラクで犠牲になられた小川功太郎氏のご尊父様も来場されておりました。

又、一般参加者の中には現在サマワで復興支援業務に従事されている自衛隊の奥様やご家族のかたもおられ、お二人のお話を大変興味深く聴いておられたのが印象的でした。

イラクでの自衛隊の活動はいかなるものか? 新聞やテレビだけでは伝わらない真の活動や様子を知る事が出来たのではないでしょうか。
何故、自衛隊がイラクの人々から親しみを込めて迎え入れられたか、そこには第一陣として乗り込まれた佐藤隊長のご苦労と日本人に流れている好戦的でない「和をもって尊しと成す」の精神が根底にあるのかもしれません。

厳しい状況下で復興業務にあたる自衛隊員とその姿を様々な角度から撮り続けた宮嶋氏。立場は違えど両者の間には、苦楽を共有した者同士から生まれる友情が芽生えたのではと思います。


今回のトークショーの狙いは、平和を訴えるのもでも自衛隊派遣の賛否を考えるものでもありません。
ただ、私たちが知る事の出来ない現実をありのままに知る・伝える機会になればと思い企画したものです。

コラムニストの勝谷誠彦氏は朝日放送テレビ番組「ムーブ」の中で、このようなトークショーは未だかってない素晴らしい企画と言っておられました。

日曜日開催となりメンバーの参加が少なかったのが少し残念に思いますが、このトークショーの内容が4月26日発売のWiLL(ウィル)に掲載されておりますので、是非ご一読をお願い申し上げます。








(報告者:畑本久仁枝)