例会報告

【第586回11月大会】

 
日 時 : 平成18年11月13日(月)
場 所 : 京都ブライトンホテル
講 師 : 前原 誠司氏 (民主党前代表・衆議院議員)
テーマ : 「所感」
  第586回11月大会は民主党前代表・衆議院議員の前原誠司氏をお招きし、京都ブライトンホテルにて開催されました。

15 年と3ヶ月の議員活動を振り返り

私は、元をたどれば 左京区 から京都府議会議員を 2 年 3 ヶ月間、衆議院議員 13 年間と議員生活15年間続け、その中で民主党代表も務めさせて頂き、大変貴重な体験をさせていただきました。党首ともなればやはり支持率というものは軽視できないものであり、立場が変わると同時に国、政党、国民の見方が変わりました。今回「所感」というテーマにあるとおり、私が民主党代表時のビジョンと具体的に取り組んできた政策についての 2 点を話させていただきます。

民主党代表として4つ

1、労働組合と政党の関係を健全化
2、「何でも反対」の野党から脱却
3、政権与党を目標に政策を提案し続ける
4、小選挙区での勢力拡大。
代表時にはこれら4つのことを留意し、政権を取るべく新たな民主党を創っていくことが私の使命でした。

具体的な政策として

1つ目に、官民格差の是正として前小泉首相も言われていた小さな政府。公益性を持ち合わせたみなし公務員と国家・地方公務員を足せば約 400 万人おり、税収 40 兆円の内 38 兆円も公務員給与として年間で搾取しています。公務員数は世界で見れば、それほど多くはないが現日本の国際競争力を殺ぐ一因となっています。そこの抜本的改革に着手しました。
2つ目に、下水や上水道が未整備な地域の多くが考える問題として、ランニングコストに対して軽視し地域負担の少ない手段を探る慣習の改善です。
3つ目に、天下りの一つである官制ダムの解体。官制談合のもと作られたダムは税金のムダな使途を多く生んでいます。
4つ目には、医療問題です。小児科、産婦人科を筆頭に医師が地方から離れていく傾向があります。勤務医から開業医へと転進する傾向を留めることができなく、したがって採算性がとれないことを理由に地方から医師離れが進み、保険料を払っているのにサービスが受けられないという現状が地方では抱えています。最後に教育として公立小学校のあり方についてです。現在教育基本法改正が話題となっていますが、概念を変えたところで現場では何も変わりません。あります。御所南小学校などが代表的にコミュニティスクールというものがあり、「学校、 PTA 、地域」この3者が共同責任の下、学校だけでなく親も勉強する仕組み。さらにリタイアされる団塊世代の方達をボランティアという形で知恵を借り、共育する仕組みがあります。このモデルケースを拡大していくことで、学校、先生、親、地域、そして日本と教育のあり方を変えていけると考えています。

まとめ

多岐に渡って話させていただきましたが、抽象化しすぎて具体的に何を創っていくのかが見えない安部政権に対し、私達民主党は先に述べたように具体的な政策を軸に国会の場で提案し続け、国民に訴えていくことで、政権交代・2大政党制を実現していきたいと考えています。

御清聴ありがとうございました。
 

【レポート:同志社大学4回生 松本英志郎】