例会報告
栗本 英世氏

第601回12月大会

 
日 時 : 平成20年12月15日(月)
場 所 : メルパルク京都
講 師 : 栗本 英世氏 (カンボジア子どもの家 代表)
テーマ : 「カンボジアの子ども達から学んだこと」 






●講演していただいた内容

カンボジアの内戦が終わって15年。女の子のみから男女の区別がなくなったという状況はありますが、子ども達の人身売買はなくなりません。様々な寄付やボランティアがあっても、学校が作られてもなくなりません。あまり豊かになっておらず、人身売買は子どもを(無料であっても)学校へ行かさない親の子ども達だからです。

現在の状況下では、善意からのものであっても結果的には停滞を招いてしまうことがあります。15年間税金がゼロであるという事実は、様々なことを物語ります。

豊かにならないと人身売買はなくならないので、お金や物資ではなく「経済的に豊かになるための知恵がほしい。」とのことでした。


●感想

「そうだったのか。」というのが率直な感想です。何とかしたいという思いは、強弱はあっても多くの人が持っていると思います。でも、情報の錯綜が数多くあるようです。

私は日本にも解決のヒントがたくさんあると思いました。
日本にも嘗て人身売買がありました。でも今はありません。その理由は豊かになったからだと思います。カンボジアが豊かになることが一番重要なことだと思います。

そして現在の日本でもある地域が発展しようとすると、インフラの整備や特産品の開発などが提唱されるように、カンボジアでは地雷の撤去や「知恵を絞ってお金を稼げる物をつくる」ことが大切なのではないか、と思いました。

でも極端に資金がないと身動きがとれないので、先生が提唱されている「マイクロクレジット」がいいように思います。日本には、起業したくても資金的な問題で出来ないことがないように、支援する仕組みがあります。

長年の疑問なのですが、何故か子ども達が水を運ぶ風景に「天秤棒」が出てきません。先生に質問すればよかったです。そして、豊かな国が豊かになった理由、ブラジル移民の方々の成功の理由などなどが、とりとめもなく頭に浮かびました。

 
【 感想:徳永栄治 】