武部宏さん
テーマと武部さん
乾杯の発声をする奥村さん
(選ばれた理由:メンバー中一番声が大きいから)
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第571回5月特別大会はアナウンサーの武部宏氏を迎えリーガロイヤルホテル京都で開催されました。
<講師講演>
■武部宏の「ことば塾」
皆さん、言葉の価値を考えてみませんか。言葉というのは形に見えないものです。その形の無い物に値打ちを感じてもらわなければなりません。突然、スピーチをして下さいといわれて、「用意をしておりませんので…」等と言ってはいけません。言葉はコミュニケーションです。自分の言葉で、聞き手に「良かった」と言ってもらえるか。ここが肝心です。それでは、KBS京都で15年間行っている武部宏の「ことば塾」の一端をご披露しましょう。
■「何を話すか」より「如何に話すか」
スピーチで聞き手に「良かった」と言ってもらうにはどうしたらよいか。実は内容は少しで良いのです。まずは、言葉がはっきりしているか。声が大きいかが重要になってきます。コミュニケーションの研究では、主に55%が身振り・表情、38%が声・抑揚、7%が話の内容と言われています。ですから、声で自らの存在感を示す事が出来るかでスピーチの印象が大きく変わります。「物は言いよう」といいますが、まさに声・姿勢によって聞き手に誠意が伝わるかどうかが掛かっているのです。
■質疑応答
Q:3分間スピーチのコツを教えてください
A:まずは自分が何を伝えたいのか、結論を決める事です。そして、自分が伝えたい事を伝えるには何を話さなければならないかを考えましょう。スピーチもコミュニケーションです。相手に情景をイメージしてもらえるように具体的な説明を入れるようにしましょう。スピーチ案が出来たら文章にして何度も声に出して読む事、つまり準備が大切です。
Q:数人のスピーチの後、自分の順番が回ってきた。どのような話しをしたら良いのか
A:スピーチはリレーです。スピーチはしりとりです。順番というものを考えて、会場の雰囲気、話の流れを意識するようにしましょう。前の人のスピーチより勝ってもいけないし、負けてもいけません。前の人の話をうまく引用しながら、前の人と違う視点で話す事に注意しましょう。例えば、結婚式で前の人の話が長ければ自分は短く。前の人が新婦ばかりを褒めるようなら、自分は新郎を褒めるようにしましょう。会場全体の流れを意識することで、良いスピーチが出来るようになります。
■言葉で共感・感動を
スピーチに言い訳は通用しません。上手いか下手かは聞き手が判断する事です。常にベストの準備をしておきましょう。当たり前の事を1つでもやる事。今日、皆さんにお伝えした事を、「やるか」「やらないか」これによって言葉の値打ちが変わってきます。是非とも自分のスピーチで、聞き手に共感・感動してもらえるようになりましょう。
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